【スペイン】マヨルカ島で開催されたDISCOフェス『The Landing』(後編)

2019年がスタートして、2ヶ月。みなさんは、どんな2019年をお過ごしですか。2019年といえば、映画『ブレードランナー』の舞台が2019年のロサンゼルスでした。『AKIRA』の舞台も、2019年の東京でした。そんな2019年ですが、どんな年になるのでしょう。2019年が、みなさんにとりまして素敵な1年になりますよう。それでは、昨年9月にスペイン・マヨルカ島で開催されたDISCOフェス『The Landing』レポート後編です。どうぞ! 

クールなクラブでアフター・パーティー

『The Landing』のメインの会場は、マヨルカ島パルマの中心部にある留置場跡地『Sa Preso de Palma』でしたが、別会場で、オール・ナイトのアフター・パーティーが開催されました。私は、初日夜に、『io palma』で開催されたアフター・パーティーに参加してきました。広い店内は、ひんやりとした質感のスタイリッシュなインテリアで統一されており、ブルーを基調にした照明がさらに非日常的な気分を高めます。男女問わず、オシャレでオープンな人が多いのは、きっとオーガナイズしているGlove Partyクルーの力ですね。

DJは、先ごろMechatronica Whiteレーベルから12インチをリリースしたばかりのNixxon。この夜は、BPM遅めの曲だけをプレイするスロー・セット。聴いたことのないヨーロッパのビザールなDISCOをプレイ。ゆっくりゆっくりフロアを温めていきます。ほんのちょっとロマンスやアヴァンチュールの気配を感じられるのは、異国のクラブの醍醐味のひとつですね。

幻に終わった天文台でのオールナイト・フェス

『The Landing』は、当初、マヨルカ島にある天文台『Observatorio Astronomico de Mallorca(通称OAM)』で開催予定でした。直前になって、会場が変更なったのですが、小高い山の上にある『OAM』は、情報を知れば知るほど、魅力的な場所に思えます。夜の天文台で、フェス。溢れるロマンがとまりません。『OAM』の未来的な建物は、ここでオールナイトのフェスをやりたいと多くの人に思わせる魅力があります。

ちなみに、この会場変更は、ヨーロッパを代表するインディペンデントなアンダーグラウンド・フェスCamp Cosmicでの山火事の事故を受けてのものなのですが、この悲しむべきニュースがヨーロッパのアンダーグラウンドDISCOの世界で大きな衝撃をもって伝えられたことをここに記しておきます。

実現しなかった『OAM』でのフェスの幻に駆り立てられ、私は、マヨルカ島に到着した日の午後、『OAM』へと向かいました。『OAM』は、果たして、想像通りの素晴らしい場所でした。

ただ、歩いて行ったのは、失敗でした。地図上ではホテルから10km弱なので、なんとか歩ける距離だと楽観的に考えていたのですが、実際に歩き出してみると、車もほとんど通らない山道で、高低差もかなりあるため、行きだけで3時間かかってしまいました。

帰りは、歩く気力が残っておらず、行き倒れ寸前で、残された道はヒッチハイクしかないかもという状況に陥りました。人生は一度きりなので、思い切って、人生初のヒッチハイクにチャレンジ。運良く、ホテルまで送ってくれる車に出会い、命拾いしましたが、これを読んでいるみなさんは、こんな無謀なことをなさらないように!

マヨルカ島の黒すぎないグラフィック

『The Landing』の会場となった『Sa Preso de Palm』は、グラフィックで溢れていました。USAのグラフィックとは異なり、黒すぎず、ほどよく「白い」グラフィックが多いのが印象的でした。思わず、たくさん写真を撮ってしまいました。

市街地のグラフィックも個性的です。神秘主義の気配が漂うグラフィックは、ヨーロッパならではなのかもしれません。

マヨルカ島では時間がゆっくり過ぎていく

最終日は、市街地をようやく観光できました。さすが、シエスタの国スペイン。午後早い時間から、カフェで、のんびり過ごしている男女の姿が多く見られます。パルマのバスターミナルのそばには、小さな遊園地が。映画『フェリックスとローラ』を思わせて、胸アツです。

港の方に向かうと、モダンでカジュアルなレストラン『49 Steps』が。大聖堂も一望でき、とても気持ちのいい場所です。ビーチもいいけど、ほんとはもうちょっとひっそり過ごしたいという方に強くおすすめいたします。

マヨルカ島でおすすめのホテル

私が、泊まっていたホテルは、パルマから少し離れた郊外にあるホテルだったですが、驚くほど周りに何もなく、のんびり過ごすのに打ってつけの場所でした。映画『食べて、祈って、恋をして』を観たことがある方は「何もしない喜び」という言葉をごぞんじかもしれませんが、まさに「何もしない喜び」を満喫できる貴重な時間を過ごすことができました。

郊外のブティックホテルでしたが、マダムの趣味なのか、内装はモダン。しかも、食事も美味しい。『Boutique Algaida Hotel by Eurotel』は、リーズナブルにちょっと個性的なところに泊まりたいという希望を叶えてくれるホテルでした。

もし、仕事や日常のあれこれにちょっと疲れたと感じたなら、そんなときは、マヨルカ島なのかもしれません。これを読んでくださったみなさんにマヨルカ島の魅力が伝わるよう願いながら、この辺で筆を置きたいと思います。人生は旅。よい旅を。

Information

■io palma
https://www.iopalma.com/

■Observatorio Astronomico de Mallorca
http://www.oamallorca.org/

■49 Steps
https://49stepsmallorca.com/

■Boutique Algaida Hotel by Eurotel
https://www.byeurotels.com/de/hoteles-eurotels/boutique-algaida

原口高弘

DJ・オーガナイザー。東京大学法学部を卒業後、ほどなくドロップアウト。DISCOのハード・ディガーとして知られており、とりわけヨーロッパのDISCOに造詣が深い。現在、ヨーロッパを拠点とするDISCO集団Overfitting Discoのメンバーとして活動中。サンボリスト。

Profile

ピックアップ記事

関連記事一覧